本日は翻訳作業管理をkintoneで実現したお話です。
通常、翻訳作業は依頼主と翻訳者との間で翻訳結果への指摘や修正が幾度となく行われます。これらの一連の作業は多くはWordの修正履歴管理機能とメールを使って行われることが多くありました。
そしてこの修正依頼や進捗の管理に、必要以上に労力を割いている現場は多く、最新版の翻訳結果の管理や、どちらがボールを持っているかの進捗管理などは、メールとWordだけではなかなか効率的に行えないという課題が大きくありました。
今回は、大きく以下の点を要件として整理しました。
- 要件:
・翻訳対象文章と翻訳結果を一画面で表示できる
・翻訳文に関して翻訳者との間で修正依頼のやり取りができる
・翻訳者が見積り価格を入力できて依頼者がそれを承認できる
・依頼〜翻訳〜確認のワークフローが管理できる
こちらが実際にkintoneで構築した画面です。
翻訳管理システムと一口に言っても、翻訳対象の種類や目的が多岐に渡るため、実際にはそれぞれに応じた管理システムが必要になりますが、現実的にそれは難しく、結果的に自前で作ったエクセルに頼らざる得ないことがほとんどでした。
こういった現場に対してkintoneを活用することで、それぞれの翻訳現場に則した要件を確認しながらプロトタイプを作成し、フィット&ギャップを明らかにしていった事例となります。
ちなみにkintoneは相手のブラウザロケール(言語設定)によって自動で画面上の言語が日本語/英語に切り替わるので、英語圏の利用者も問題なく使用でき、この点も翻訳依頼システムと相性がよかった点のひとつでした。
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