Windows Serverで予期せぬ電源オフが発生し、Hyper-VのゲストOSが起動しなくなってしまった。
このOSはファイルサーバとして運用しており業務影響が大きいのでかなり焦る...
エラー内容
RevcoveryThe boot configuration data for your PC is missing or contains errors.File: \EFI\Microsoft\Boot\BCDError Code: 0x000014c
どうやらブートファイルが壊れてしまったようだ。やれやれ。
エラーコードでググって見ると、起動ディスクから起動して修復コマンドを叩くといいらしい。
Hyper-Vのコンソールを開いて、OSの起動順をホストOS領域に保存してあったisoイメージが一番上になるように一時的に設定。
再起動時に復元メニューからコマンドメニューを起動して下記を実行。
bootrec /fixbootbootrec /rebuildbcd
再度起動順を元に戻してから再起動すると無事に稼働できた。ふ〜。
今回は無事に戻ったのでよかったが、一旦ファイルサーバが壊れると、たとえバックアップを取っていたとしてもリストアまで数日かかるため、事業への影響はとても大きそう。これを機会に抜本的解決に乗り出すことに。
対策
クラウドストレージのGoogle Driveにファイル単位で日次バックアップを行い、異常発生時にはいつでもそちらに切り替えられるようにした。
(バックアップイメージではなくファイル単位でバックアップすることでリストア作業を不要に)
Google Driveは、よくあるWebからのアクセスではなく、Google Drive Stream を利用して、これまでのSMB共有時と同じような使い勝手を実現。
Google Drive Stream は以前から目をつけて評価をしていたが、このような使い方(ユーザーに対してWeb からのファイルアクセスをさせずにあたかも共有ドライブのようにファイルを扱わせる)ができる唯一のクラウドストレージサービスとなっている。とてもよくできている。
ユーザーのITリテラシーが高くない企業ではBoxやDropbox、One drive などのクラウドストレージは多機能すぎて、運用コストが上がってしまうため、このように機能限定の使い方をさせたい場合にGoogle Drive Streamはおすすめ。
Webからのアクセスを制限するめにはID/Passを管理者が一元的に管理する必要があるが、このことによりセキュリティも担保できるのも良いところ。(最初のセットアップはログインが必要なため管理者が行う必要あり)。コストは1IDが月1400円程度。
なお、ファイル単位のバックアップは無料のミラーリングツール(Backup)で実現。このツールはホスト側のファイルとをミラーしてくれバックアップ側のディスクが肥大化せず、初回の全コピーの後は増減分のみを反映するため数テラバイトのファイルを日次で同期することも十分可能。(作者はあのFFFTPを作った方でした!感謝。)
6−7TBで初期バックアップが2週間ぐらい、移行は日時で差分同期ができている。
異常時に備えてここまで対策しておけば、ゆくゆくはオンプレサーバーを終了してクラウドに移行する場合も業務への影響を最低限に抑えた移行ができそうだ。
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