何も恐れる必要なし!ふるさと納税を理解しよう

2018年時点で、ふるさと納税の認知度は90%に達するも実際に利用されているのは10%程度だそうです。

かくいう私もなんだか面倒が先に立ちこれまで素通りしてきた一人です。ふるさと納税のサイトに行っても「簡単です」という話は載っていても何か腹落ちしない自分がありました。しかし結論からいいますと、ふるさと納税はそれをしない理由はないほど素晴らしい制度です。ここで完全に理解して楽しい納税ライフを送りましょう。

ふるさと納税はつまりは税の還付なわけでして、年末調整で保険や住宅ローン減税を申請している方なら特にその仕組みはすぐに理解できると思います。その仕組みとはこうです。

普段の納税地は当然ながら自分の居住地なのですが、その納税先をどこかの地域に変更することで、その地域からその納税に対するお礼(多くは食料品であったり工芸品)がもらえるというものです。

この納税のことを「寄付」と呼ぶあたりがややこしかったりするのですが、もう一つ「寄付金額と同等価値の品物が返礼品として送付される」というのもよくある誤解ですがこれは間違いです。そしてこれらの誤解によって「そんなうまい話はない、何か面倒なことがあるはず。後回しにしよう。」というバイアスがかかっている人が多いようです。これはある意味健全な反応なのかもしれませんが、今日は一歩進んでこのような誤解を払拭しましょう。

ふるさと納税を理解する上でのもう一つのポイントは、納税先を変更できる額には上限があることです。当然ながら居住地への納税は必要なので、納税の振替額は通常の納税額の一部までに制限されています。

年収600万の会社員を例にすると、ざっくり8万円が寄付金の上限となります。つまり総納税額の8万円までは居住地以外の地域に寄付的に納税していいですよ、ということになります。ちなみにご自分の納税額ってパッと出てきますか?超スーパーアバウトですが収入の10%弱が年間の税金額となります。そしてさらにその約10%が寄付金の上限となります。(正確な上限額はさまざまなふるさと納税サイトで計算できるようになっていますので参照してみてください。)

さて、実際のお金の流れはどうなるのでしょうか。(ここも理解しておかないと気持ちが悪いため、ふるさと納税の実施率が上がらない遠因になっていると思われます)

ふるさと納税のお金の流れは以下の通りです。

例:通常の納税額100万円、寄付金上限が10万円

自分→希望する納税地へ10万円の寄付(寄付はクレジットカードで行う)

自分→通常の納税額100万円を居住地に納税

居住地→自分宛に寄付金額10万円が還付される

ということで、還付されるまでは一時的に10万円が持ち出しとなるので、この点は注意する必要があります。実際に還付されるのは返礼品ではなく他の自治体に前払いした税金が戻ってくる、という理解でいいと思います。

ちなみに上限を超えて寄付した場合はどうなるでしょうか。これは単純に純粋な寄付としてその自治体に収められます。ですので、本当に寄付したい場合をのぞいて上限額には注意してください。

めでたく上記の寄付が成立すると、その御礼として寄付先の自治体から牛肉だったり干物だったりという品物が送付されるわけです。ですので普通に納税する場合とふるさと納税する場合とでは、この品物分の相当額がお得ですよ、というのがふるさと納税の仕組みなわけです。

当然ながら各自治体は寄付金を多く募りたいため魅力的な返礼品を揃えようとします。かくしてある意味健全な競争が働き高級和牛やらウニやらイクラなどを用意する自治体が話題になっているのでしょう。

なお、最後の居住地から自分宛への還付は「確定申告」をしないと返ってきません。この確定申告もふるさと納税が普及しない原因の一つだと思われますが、これは私の持論ですが、確定申告は大人の嗜みとしてすべからず社会人は行うべきだと思います。自分の所得や税金への理解がこれほど理解できる年に一度のイベントはありません。しかもこの確定申告によって多くの会社員は正当に税金を還付できるのです。自分の力で税金が返ってくるほど嬉しいものはありませんよ!(通常の会社員は会社側がみなさんに成り代わって確定申告をしていますが、当然ならが最低限の申告しかしてくれませんので取りっぱぐれている可能性高いです)

話がそれました。実際の寄付はいくつかのふるさと納税サイトから行います。楽天などで行うと、寄付金額に相当する分がポイントとして貯まるためさらにお得です。ちなみに今年は以下の品物をゲットしました。

高級国産エキストラバージンオリーブオイル

高級醤油

高級鯖缶詰

生鮮品は、食べたい時に食べたいものを買えばいい主義なので、こんな時にしか買わない保存性の高いプチリッチ品をチョイスしました。

それにしてもこのふるさと納税を考えたお役人は天才だし、それを実行しきったのもすごいですね。納税意識の向上、自治体財源の自由競争的な獲得手段、返礼品が動くことでの経済効果。だれも損しないすごい制度です。(こんな制度設計ができるって気持ちいいでしょうね〜)

追記:

約6万円分の寄付で箱根の宿泊が2万円お得になるものを発見!これにすればよかった!

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/14382/705031

箱根町ふるさと納税謝礼品『箱ぴたふるさと宿泊補助券』って?

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